ノンアルコール飲料で睡眠の質を上げる

オーツカ

せめて1日が30時間なら、たっぷり睡眠を取りながら仕事もプライベートも充実するのに…。

夢のような話ですが、1日24時間という宇宙の法則を変える術はどこにもありません。

ならばどうすれば良いのか?
そうです、「睡眠の質」を上げれば良いのです。人間に必要な睡眠時間は成人の場合で最低6時間。1日の1/4を睡眠に充てれば、残りの時間を活発的に過ごすことができます。

 

この限られた時間を最大限有効活用し、仕事とプライベートにおいて十分なパフォーマンスを発揮するためにご活用いただきたいのが、「ノンアルコール飲料」です。睡眠の質とノンアルコール飲料、両者には一体どんな関係があるのでしょうか?

「寝酒」が実は睡眠の質を下げている

お酒好きの中には「寝酒をしないとぐっすり眠れない」と考えている方が多いようですが、実はその逆。寝酒は睡眠の質を下げる原因になります。

それはなぜか?
お酒に含まれるアルコール成分はリラックス効果があり、フワッとした気分にさせてくれます。そのままベッドに入ればぐっすり眠れると思いきや、実はアルコールの代謝物質のアセトアルデヒドには覚醒作用があり、睡眠途中で目が覚めやすくなったり、利尿作用によって睡眠が中断される可能性が確認されています。つまりは、睡眠の質だけでなく、睡眠量までも低下させてしまうのが寝酒なのです。

 

寝酒を習慣化するとアルコール耐性が付き、眠るためにより多くのアルコール摂取が必要になることから悪いサイクルに落ちることも少なくありません。

 

ノンアルコール飲料が睡眠の質を上げる理由

世に言うノンアルコール飲料は、アルコール成分が1.0%未満のものを指します。
最近では0.00%と表示されているものも多く、極々微量のアルコールが含まれているものの、ほぼゼロに近い商品が多数販売されています。ノンアルコールは本当に睡眠の質を上げるのか?その理由をご紹介します。

理由①当然ながらアルコール成分はゼロ

一部のノンアルコール飲料を除き、ほとんどの商品はアルコール成分が限りなくゼロに近い状態です。寝酒で睡眠の質が低下する原因はアルコール成分だと説明しましたが、そのアルコール成分が含まれていないので睡眠中に覚醒状態に入ったり、利尿作用によって睡眠を中断することがありません。

 

もちろん、飲み過ぎれば夜中にトイレへ行きたくなるので、ノンアルコールだからといって飲み過ぎは厳禁です。

 

理由②含有成分のホップには鎮静作用がある

これはノンアルコールビールに限りますが、主原料は麦芽と水、そしてホップです。ホップとはアサ科のつる性多年草で、ビールの味・香り・苦味・泡持ちはこのホップで決まると言って過言ではりません。さらにホップには、精神を落ち着かせる鎮静作用があると言います。

ホップには「β(ベータ)-ユーデスモール」と呼ばれる成分があり、これが自律神経活動の調整をして精神的ストレスによって生じる交感神経の過剰興奮を抑制し、リラックスをもたらす効果が明らかになっています。実際にキリン株式会社が株式会社ANBASと共同で行った調査によれば、β-ユーデスモールをラットに投与したところ副交感神経(リラックスするための自律神経)を優位にし、交感神経の活動を低下させたそうです。

 

以前、TVの健康番組で「ノンアルコールビールがいびき改善に効果的」という放送がありましたが、これもホップの鎮静作用が睡眠の質を高めるためだとされています。

 

理由③GABAによるリラックス効果にも期待

ストレス軽減成分として有名なGABA。人間の脳内にも存在していて、緊張や不安などから来るストレスを軽減し、脳の興奮を沈める作用があるとされています。このGABAがノンアルコールビールにも微量ながら含まれており、睡眠の質を向上する効果が期待されています。

 

ただし、日常的にGABAの摂取量が不足しているとノンアルコールビールでも補完できないので、食生活を見直すことも大切です。1日のGABA摂取量の目安は30mg以上。サプリメントでも手軽に摂取できるので、ノンアルコールビールを飲む前に摂取するとより高い効果が期待できそうです。

さらにはノンアルコール赤ワインなどに含まれるポリフェノールの中で、「レスベラトロール」という成分に、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用も確認されています。

 

理由④睡眠の質が少しでも上がれば好サイクルを生み出せる

飲酒生活にノンアルコールを上手に取り入れ、睡眠の質を今よりも少しでも上げることができれば、そこから好サイクルが生み出される可能性は大いにあります。

睡眠の質が上がれば1日を活発的に過ごせ、心身ともに良い刺激が受けられます。幸福感を生み出したり睡眠の質を向上したりするホルモンが多く分泌されるので、次の夜もグッスリ熟睡。こうしたサイクルを回して徐々に睡眠の質が上がれば、6時間睡眠でも十分な休息が取れるようになります。

 

合わせて試して欲しい睡眠の質を上げる生活

ノンアルコールそのものが睡眠の質を向上させるわけではありませんが、寝酒の代わりにノンアルコールを飲むことで確実に質は向上します。さらに、次のような生活を心がけると、より質の高い睡眠が期待できるでしょう。

 

  • 内臓を休ませるために、就寝3時間前には夕食を済ませる
  • 入浴は就寝2時間前に済ませて副交感神経を優位にする
  • 夕方頃からカフェインを摂取しない
  • 就寝前にカフェインレスの温かい飲み物で内臓を温める
  • 朝はしっかりと朝食を食べ日光浴をして幸福ホルモンのセロトニンを増やす
  • 運動不足を感じている場合は適度な運動を取り入れて体と脳を疲れさせる
  • 自分の体型に合ったマットレス(布団)や枕を使う
  • 平日か休日かに関わらず同じ時間に起床する
  • 就寝前に頭の中にある考えをメモ等に整理する
  • ストレスに感じることがあればその原因を断つか、軽減策を実行する

 

睡眠は日頃の健康だけでなく、仕事やプライベートにおけるパフォーマンスにも影響し、長期的な視点では人間の寿命にも関係しています。
より充実した生活と人生を送るためにも、ノンアルコール飲料を取り入れるのは賢い選択だと言えるでしょう。

今まで寝酒によって睡眠の質を上げようとしていた方は、これを機に行動を見直し、ノンアルコール飲料を取り入れたり上記で紹介した生活を試してみて、睡眠の質を上げるためのアクションを起こしていきましょう。

睡眠が充実して肉体が回復すれば、お酒を飲む方はよりおいしくお酒が飲めるはずです。