ノンアルコール飲料で体脂肪や内臓脂肪が減らせるのか

ノンアルコール飲料で体脂肪や内臓脂肪が減らせるのか

オーツカ

継続は力なり――。

例えばスポーツに情熱を捧げる場合、1万時間という時間を練習に当てると、プロフェッショナルレベルになれると言います。毎日1日3時間休まず練習すると、9年間とちょっとという計算です。途方も無い時間ですね。

 

しかしダイエットであればもっと早く結果を出すことができます。約1年間も継続すれば必ず目標体重を達成することができるでしょう。

今回は、そんなダイエットの助っ人になり得るノンアルコール飲料の、体脂肪と内臓脂肪の関係についてご紹介します。

1年くらい継続したらいいことあるかも!

ノンアルコール飲料自体に、体脂肪や内臓脂肪を減らす効果はあるのか

ノンアルコール飲料自体に、体脂肪や内臓脂肪を減らす効果はあるのか

ないです。

ガッカリした方もいるかもしれませんが、ノンアルコール飲料自体に体脂肪や内臓脂肪を減らすような効果はなく、ノンアルコール飲料を飲むだけで痩せるというのは夢物語です。

 

そもそも、「お酒で太る」という認識そのものが間違っています。カロリー計算サイトでビール中瓶(500ml)のカロリーを調べると、約200kcal。これだけでは高いか低いか分からないので、白米と比較するとごはん1膳分(約140g)のカロリーは235kcalなので、ビール中瓶1本の方が低いことになります。

 

実は、お酒ってそれほどカロリーは高くないのです。そのため、ノンアルコール飲料を飲んだとしても大幅なカロリー減にはならないので、それ自体に痩せる効果はあまり期待できません。

 

ただし、お酒に含まれるアルコール成分は肝臓をフル稼働させ、他の栄養素分解を後回しにしてしまう働きがあります。お酒を飲みながら糖質・脂質が多いおつまみを食べると、脂肪が蓄えられやすくなって結果的に太ってしまいます。これが、「お酒が太る」と言われる所以です。

 

ダイエット向きのノンアルコール飲料

ダイエット向きのノンアルコール飲料

それでは、次に歓喜されるであろう情報を。
ノンアルコール飲料の中にはトクホや機能性表示食品として発売されている商品があり、中には体脂肪や内臓脂肪を減らしてくれる機能が確認されているものがいくつか流通しています。

 

ちなみにトクホというのは、「生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、消費者庁長官の許可を得て特定の保健の用途に適する旨を表示できる食品 」のこと。

 

一方、機能性表示食品はトクホのように保険機能成分を含む食品ですが、消費者庁の許可は不要で、企業責任による届出のみとなっています。どちらに優劣があるわけではなく、目的とする健康成分によって選び方を変えるのがポイントです。

 

【健康成分別】ダイエット効果とおすすめノンアルコール飲料

トクホ・機能性表示食品と言っても含まれる成分は色々とあり、それぞれに期待できる効果が違います。ここでは健康成分別にダイエットに期待できる効果と、該当するノンアルコール飲料商品をご紹介しましょう!

難消化性デキストリン

難消化性デキストリン

トクホ・機能性表示食品の中で最近よく見かけるのが、この難消化性デキストリン。水溶性食物繊維の一種で、体内で吸収されずに体を素通りします。

 

難消化性デキストリンのダイエット効果としては、「血糖値の上昇を緩やかにする」と「中性脂肪の吸収を抑制する」の2つです。

 

食事中に摂取した糖質は小腸で吸収され、グルコースとして血液中に流れ出します。いわゆる「血糖」のことです。血糖値が高まるとグルコースを細胞に取り込むためのインスリンが分泌され、この数値が高いとグルコースを余分に吸収してしまい、結果として脂肪になります。血糖値の上昇を緩やかにできれば、インスリン分泌量が減り脂肪がつきにくくなるでしょう。

 

中性脂肪は食事中に摂取した脂肪が吸収され、血液中に流れ込んだものです。グルコース同様に貴重なエネルギー源ではあるものの、優先的には消費されません。そのため体脂肪や内臓脂肪として蓄えられやすく、ダイエットを妨げる原因になります。

 

難消化性デキストリンを食事と一緒に摂取すると、腸内に膜を張って糖質の吸収を抑え、かつ脂質と絡まって余分な脂質を体外に排出してくれる効果があります。結果として、体脂肪と内臓脂肪がつきにくくなるわけです。
だいたい食後30分までが有効とされているので、その間に飲むようにしましょう。

<難消化性デキストリンが含まれるアルコール飲料>

 

熟成ホップ・ティリロサイド

熟成ホップ・ティリロサイド

熟成したホップ由来の苦味酸。そして、ローズマリーに含まれるティリロサイドという成分は、どちらも体脂肪や内臓脂肪を減らす機能があることが確認されています。

 

大手飲料メーカーが行った臨床実験では、これらの成分が含まれるノンアルコール飲料を1日1本、12週間続けて飲んだところ体脂肪や内臓脂肪の面積が9.3~17cm2ほど減少したそうです。ただし、「飲めば必ず痩せる」わけではなく、規則正しい生活習慣と適度な運動は欠かせません。もちろん暴飲暴食もNG。

<熟成ホップ・ティリロサイドが含まれるノンアルコール飲料>

 

エピガロカテキンガレート

エピガロカテキンガレート

いわゆる「ガレート型カテキン」と呼ばれるこの成分は、主に緑茶に含まれています。よくトクホ・機能性表示食品の表示がされている緑茶飲料に多く含まれており、「脂肪吸収の抑制」と「LDLコレステロールの減少」という2つの効果があります。

 

中性脂肪が増えるとLDL(悪玉)コレステロールが小型化することが確認されており、これが血管内壁に入り込む性質があります。血管が脆くなり、動脈硬化を引き起こす原因にもなりかねません。なので、エピガロカテキンガレートはダイエットだけでなく健康にも効果的です。

<エピガロカテキンガレートが含まれるノンアルコール飲料>

 

上手に取り入れればノンアルコール飲料は美容・健康の味方に!

フィットネス・健康生活ブームによって、今後もトクホ・機能性表示食品のノンアルコール飲料は増えていくことでしょう。

今後、新しい栄養成分が発見されれば、それを積極的に活用した商品も登場するはずです。

ノンアルコール飲料は今や「お酒の代わり」ではなく、新ジャンルとして確立した存在。あなたのダイエット・健康に、ノンアルコール飲料を取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

オーツカ

トクホは関係ないですが、サプリマニアの僕が個人的に有用だと思う情報を最後にお伝えしておきましょう。

個人的に現時点で最強なのはイヌリンとカテキンガレートを食事中に摂ることです。緑茶にイヌリンを混ぜるわけですね。

商品はなんでもいいですが、僕は以下が安くて効果が高いので使ってます。

 

騙されたと思って1年くらい継続してみてください。ポイントは毎食必ず飲むこと。マジ変わります。