オーツカ
世界中の人々とって、「わがままに痩せる」ことは永遠の課題。
食べたいものを食べ、飲みたいものを飲む。そして痩せる。
理想的ですが、現実はやはり厳しいものです。
「ノンアルコールビールならばその夢をおいしく叶えてくれるのでは?」と一縷の望みを抱いている方は多いことでしょう。なぜなら、昨今のノンアルコールビールの多くはカロリーがゼロなのです。
今回は、ノンアルコールビールはカロリーゼロでも太るのか?という、テーマを掘り下げていきましょう。
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そもそも太る・痩せるはカロリーで決まる
人間が太る・痩せる仕組みは、簡単に言うと摂取カロリーと消費カロリーのバランスによって決まります。カロリーとは食品・飲料が持つエネルギーのことであり、体内でエネルギーに変換される栄養素は糖質とタンパク質、それと脂質の3種類しか存在しません。つまり、これら3大栄養素を摂取した量によって摂取カロリーが決定します。
次に消費カロリーとは、人間が生命維持のために使用したエネルギーの総量を指します。消費カロリーに基礎代謝と活動カロリーの2種類があります。前者は純粋な生命維持に使われるエネルギー、後者は運動などそれ以外の活動によって使われるエネルギーです。
これら摂取カロリーと消費カロリーのバランスにおいて、摂取カロリーが上回れば太り、消費カロリーが上回れば痩せる、というのが簡単に説明できる体の仕組みです。
ノンアルコールビールのカロリーと糖質の話
アルコール分を含むビールには、3大栄養素のうち主に糖質が含まれています。
飲料なので脂質はほぼなく、プロテインビール(タンパク質含有量が高いビール)でもない限りタンパク質は1.0g以下です。なのでビールのカロリーは99%が糖質由来です。ちなみにビールは100mlあたり約40kcalなので、350ml缶1本で約140kcalです。思っているほど、高くはないですね。
では、ノンアルコールビールはどうでしょうか?参考として、主な商品のカロリーをご紹介します(クリックすると各ノンアルコールビールのレビューをご覧いただけます。
<各種ノンアルコールビールのカロリー(350ml缶あたり)>
- アサヒ ドライゼロ 0kcal
- アサヒ ドライゼロフリー 0kcal
- アサヒ ヘルシースタイル 0kcal
- サントリーオールフリー 0kcal
- サントリーからだを想うオールフリー 0kcal
- サッポロ プレミアムアルコールフリー 42kcal
- サッポロプラス 0kcal
- キリン零ICHI 31,5kcal
- キリン カラダFREE 0kcal
- 龍馬1865 42kcal
- 龍馬レモン 70kcal
- ヴェリタスブロイ 6kcal
- ブローリープレミアムラガー 8kcal
※内容量はヴェリタスブロイが330ml、ブローリープレミアムラガーは355mlとなっています
見比べてみるとだいぶ低いですね。
ただ、一部のノンアルコールビールは、ビールほどではないにせよカロリーが含まれている点に注意してください。
特に龍馬レモンは1缶あたりのカロリーが70kcalと高めなので、「ノンアルコールビールはゼロカロリー」と思い込んで飲みすぎると、思わぬ体重増に出くわす羽目になります。
ただしアルコール入りのビールと比べればカロリーは低いので、飲みすぎさえしなければダイエットに貢献してくれます。
ノンアルコールビールでも太ったという話もあるけれど…、その原因は?
「カロリーゼロって言うから頑張ってビールからノンアルコールビールに変更したのに、結局太った!」という方もいるようです。
カロリーゼロ、またはローカロリーのノンアルコールビールを飲んでも太ってしまう原因とは何でしょうか?考えられる原因を挙げてみました。
原因1. 単純な水分摂取過多で一時的に体重が増加している
カロリーゼロのノンアルコールビールを大量に飲んだ場合、水分摂取過多によって一時的に体重が増加します。すぐに体重を計った場合、当然のことながら体重は増加するでしょう。ただし、これは一時的なものなので水分が体を循環し、排泄されれば元通りになるはずです。水分を過剰に摂取すると体のあちこちで水分を蓄えるようになり、体内水分量が増えます。水でも1日数リットルも飲めば太ることはあるので、ノンアルコールビールも同様だと考えるべきでしょう。
原因2. ノンアルコールビールを飲みながら食べ過ぎた
そもそも「ビールを飲むと太る」というのは迷信じみた話であり、問題はビールを飲みながら大量のつまみ等を食すことです。
そう、食べてるんです。知らず知らず。
肝臓がアルコール分解のためにフル稼働している最中、唐揚げやフライドポテトなど脂質たっぷりのつまみを食べると、脂質の分解が追いつかずに脂肪として蓄えられるようになります。そもそも、ビールは1,000ml飲んだとしてもカロリーは400kcalなので、ビール自体に人を太らせる効果はあまりないのです。ただし、ビールに含まれるホップや炭酸は食欲増進効果があるとされているので、間接的には太る原因になっています。ノンアルコールビールの中にもホップと炭酸が含まれており、食欲増進によって摂取カロリーが消費カロリーを超過し、太る原因になったと考えられます。
原因3. カロリーが高めのノンアルコールビールを飲み続けた
先程ご紹介したノンアルコールビールの中にはカロリーが含まれているものも多く、それとは知らずに飲み続ければ摂取カロリーが過多になる可能性はあります。
一度今飲んでいるノンアルコールビールの正確なカロリーを確認してみましょう。
ただし、よほど飲み過ぎなければ摂取カロリーが過多になることはないので、やはりノンアルコールビールを飲む際に食べるつまみ等に原因があるでしょう。
最終的には摂取カロリーと消費カロリーのバランスが大切
体重の増減というのは、詰まるところ摂取カロリーと消費カロリーのバランスです。
カロリーゼロのノンアルコールビールを飲んでも食べ過ぎては意味がありません。逆を言えば、摂取カロリーと消費カロリーのバランスさえ意識すればビールを飲もうが太りはしません。今回ご紹介した内容を意識しながら、「今日はちょっと食べ過ぎたかな?」という時はビールではなくノンアルコールビールを飲んでみるなど、カロリーを調整してみましょう。