オーツカ
2019年末に日本でもちょっとだけ話題になった「プロテインビール」。
日本ではボディメイクフードを扱うマッスルデリがキャンプファイヤーを使って最初の輸入を行いました。
僕もノンアルコールビールを開発するならこういった健康志向の商品がいいなぁと思っていたので、正直「あ、先越された」と思いました。
知人のパーソナルトレーナーから「飲酒習慣のあるお客様の食事メニューを決めるのはすごく大変」と聞いていたので、おいしくダイエットできる(毎日のビールが習慣になっている人が負担なく置き換えらえる)ノンアルコール商品を作ったらうけるだろうなと思っていました。
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プロテインビール「JOYBRAU(ジョイブロイ)」の特長
このプロテインビール「JOYBRAU(ジョイブロイ)」はドイツの小さなスタートアップが開発した商品で、発売当初の商品は330ml缶にタンパク質を21gも含有していました(現在は複数種類がリリースされています)。
せっかくウェイトトレーニングをしても、アルコールを大量に摂取してしまうと筋肉によくないというのは定説。かといって大好きなビールは我慢したくない、そんな悩める方へうってつけな商品というわけです。
味わいとしては、ホップの効いたビターなフレーバーではなく、ライトでフルーティー。アップルサイダーのような味わいです。
特長をまとめると、、、
- 栄養成分(1缶330mlあたり):エネルギー135kcal、タンパク質21g、脂質0.5g、炭水化物16.8g
- ボトルの価格は3.5ドル。6パックの価格は21ドル
- ビールの本場であるドイツで生産されたノンアルコールビール
- 筋肉の成長に不可欠な必須アミノ酸、BCAA配合
- 脂肪燃焼に効果的と言われるLカルニチンとベータアラミン配合
プロテインビールができるまで
ビールの本場、ドイツ出身のトリスタン氏(当時23歳)とエリック氏(当時24歳)はジムのあるアパートに住んでいて、フィットネスが趣味でした。トレーニング後のある晩、片方にプロテインシェイク、もう片方にビールを飲んでいるときにふと思ったそうです。
「おいしいビール味のプロテインがあったらいいのに、、、、」
そんな感じで、体を鍛えることが趣味だった二人がひょんなことから思いついたのがアスリート専用ビールJOYBRAU(ジョイブロイ)だったというわけです。
製品化への道のりは困難を極める
製品が市場に出るまではなかなか苦労したようで、最初は自家製ビールに少量のプロテインパウダーを混ぜるところから始まったようです。しかしこれが相当ひどい出来で、とても個人で作るのは無理と思い、醸造所にお願いすることにしたそうです。
僕もプロテインのビール割りやったことがありますが、まぁあれです。ゲ〇の味がします。本当です。
醸造所と開発を進めることになったわけですが、ここでも問題が発生ます。他の記事で何度か語っていますが、ビールの純度に対するドイツの法律はかなり厳しいので、混ぜ物をすると開発許可がなかなか下りないのです。
そこで二人は醸造所と飲料技術を専門とする大学にアプローチし、ベルリン工科大学(TUベルリン)とのパートナーシップを結びました。それでも、完成品にたどり着くまでに1年以上の年月を要したそうです。
一発目の作品が完成したのは2015年夏。サマーシーズンのワークアウト後に飲む商品として開発されたためか、ホップの苦みがあまりない、柑橘系のライトでフルーティーな仕上がりになったようですね。
プロテインビールの開発場所
ドイツのヴィンヴァイラーにある伝統的な家族経営の醸造所で醸造されてい ます。
2018年にはドイツ最大のフィットネスフェアであるFiboでInnovation&Trend Awardを受賞。JOYBRAU(ジョイブロイ)一気に知名度をあげ、ウェブサイトでの販売を加速させます。
その後、卸売業者と輸入業者とも交渉し、日本でもキャンプファイヤーを通してお目見えとなったわけです。
現在はどんな味があるのか?
現在は商品も増え、チームも拡大しており、Instagramなどを通じたマーケティングも行っています。
PROTEIN BEER LIGHT
7gのプロティンを含有。3gのBCAAが入ったローカロリー、ローシュガーのスタンダード品。
PROTEIN BEER + LEMON
15gのプロティンを含有。7gのBCAAが入ったレモン風味のワークアウトドリンク。
PROTEIN BEER LIGHT
21gのプロティンを含有。10gのBCAAが入ったグレープフルーツフレーバーが香る作品。
VITAMIN BEER
ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンB9、ビタミンB12が配合された、ビタミン特化のドリンク。
オーツカ
今やフィットネスやジムワークをしている人が当たり前の時代になりました。
ボディメイク中だから好きなものは食べられない、飲めないという概念をなくすような商品はどんどんリリースされると思います。
このプロテインビールJOYBRAU(ジョイブロイ)がきっかけとなって、おいしくて健康的なノンアルコール飲料が増えると、この業界の未来は明るくなりそうですね。個人的にはEAAやオルニチン、あとシトルリンとか入れてほしいんだよなぁ~。