エルディンガー アルコールフリーの味と評価/ノンアルコールビール界最高のうまさ!?

オーツカ

ドイツのビール醸造所であるエルディンガーから販売されている低アルコールビールテイスト飲料の「エルディンガー アルコールフリー」。

そう、低アルコールなんでこいつは完全なゼロじゃなくちょっぴりだけアルコール入っています。

しかしめちゃめちゃおいしかったので、みなさんにもおすすめしたいと思い今回は気合いを入れて筆を執りました。

エルディンガーで主に製造しているのは、ヴァイスビアと呼ばれる白ビール(小麦ビール)です。

一方、日本で流通している低アルコール・ノンアルコールのビールテイスト飲料のほとんどはラガービール。

今回ご紹介する「エルディンガー アルコールフリー」もヴァイスビアに近いもので、かなり珍しいノンアルビールなのです。

というわけで早速レビューしていきましょう!

これまでの経験から、おいしいノンアルコールビールをまとめてみました!

エルディンガー アルコールフリーアルコール度数

エルディンガー アルコールフリーのアルコール度数は0.4%。

日本の法律で酒類として分類されるのは1%以上のため、0.4%では酒類には分類されません。

しかし国内で多く流通しているノンアルコール飲料のほとんどは、0.05%以下なんです。

ノンアルコール飲料とは、アルコール度数 0.00%で、味わいが酒類に類似しており、満 20 歳以上の成人の飲用を想定・推奨しているものとする。
(引用:酒類の広告審査委員会|http://www.rcaa.jp/standard/)

というわけで0.00%とみなされるのはアルコール度数0.05%以下で、0.05%~1%のものは実際のところ低アルコール飲料として扱われることが多くなっています。

こう見ると0.4%のエルディンガー アルコールフリーを大量に飲むのは、運転前には控えたほうがいいかもしれません。

妊娠中の方は、かかりつけ医に相談するのがいいでしょう。

エルディンガー アルコールフリーのこだわりの原材料

エルディンガー アルコールフリーの原材料は、以下の通りです。

水・麦芽(小麦と大麦)・ホップ・酵母

ドイツ独自の「ビール純粋令」に則り保存料や香りづけのため副原料は一切使用していません。

シンプルな原材料を使うからこそ、それぞれの原材料にはこだわりがあります。

エルディンガーの「水」

醸造所にある深さ160mの井戸からくみ上げた天然水を使用。

エルディンガーの「麦芽」

ビールそのものの味や色に影響する元となるもの。
130年を超える経験に基づいて、ヴァイツェンに適した小麦と大麦を厳選して使用。

エルディンガーの「ホップ」

エルディンガーの魂とも言えるホップ。
ホップの中でも、香り深い最良のもののみを厳選して使用。

エルディンガーの「酵母」

エルディンガー特有のフルーティーな味わいは、上面発酵酵母による醸造によって生まれます。

こちらの上面発酵に関しては後述しますが、この酵母を使った製造方法がエルディンガーのキャラクターを決定づけています。

エルディンガー アルコールフリーのカロリー

エルディンガー アルコールフリーのカロリーは100mlあたり24kcalで、糖質は100mlあたり5.3gとなっています。

泡立ちのクリーミーさやノンアルビールとは思えない飲みごたえはこの糖質量からきていると言えます。

330ml瓶を一本飲み切ると約80kcal。

だいたい卵1個分ですね。もしくはソーダアイス1本。

ダイエット向きではありませんが、「CALORIENREDUZIERT」とパッケージにラベリングされているとおり、通常のビールと比較するとだいぶ低カロリーではあるでしょう。

休肝日にこんなおいしいビールが飲めるのはハッキリ言って最高です。

エルディンガー アルコールフリーのお味は?

続いてエルディンガー アルコールフリーの味わいをレビューしていきます。

エルディンガーアルコールフリーの味と評価評判

エルディンガー アルコールフリーの味わい
香り
(1.0)
苦み
(1.5)
酸味
(1.0)
甘み
(3.0)
キレ
(2.0)
コク(ボディ)
(4.0)

オーツカ

とにかく泡がきめ細かく長持ちする。

通常のビールとも遜色がない。

口当たりは非常にクリーミー。きめ細かくうまい。

これまで飲んだノンアルビール史上最大の飲みごたえとボディ感を持っている。

やさしい甘味は酵母入り小麦ビールそのもの。

ノンアルビール特有の水っぽさが薄く、やさしい旨味を感じる。

ハイ、スキ。

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エルディンガーとは

エルディンガーは、ドイツのバイエルン州で創業されたビール醸造所。

「エルディンガー・ヴァイスビア」というヴァイツェン(白ビール/小麦ビール)が有名で、ドイツ国内で最も親しまれています。

エルディンガーのロゴ

エルディンガーのビールはなんと130年の歴史を持ち、ドイツのバイエルン州を代表する、本家本元のヴァイツェンとなっています。

ヴァイツェンを製造する醸造所としては、世界最大の製造量、オフィシャルのファンクラブも存在しており、現在は65ヵ国で9万人以上が参加しています。

ビールメーカーにファンクラブというと珍しく感じますが、それほど愛されているビールブランドということです。

エルディンガーの歴史

エルディンガーは、1886年にドイツのバイエルン州の町、エルディング市にて創業しました。

その後、モルト社のF.W Otto氏による買収や現オーナーのWerner Bromback氏が加わるなどし、海外展開を視野に入れます。

当初はドイツ南部のバイエルン地方を中心に販売していましたが、徐々に業績を上げドイツ北部での販売も開始。

1935年には350キロリットルだった生産量が、1965年には10倍以上の4,000キロリットルに到達。勢いに乗ります。

考えていた海外展開は1970年代に実現し、オーストラリアやイタリアでの販売を開始しました。

そして1975年、現オーナーのWener氏が社長に就任するとたった2年で売り上げを急激に伸ばし、エルディンガーはヴァイツェンジャンルをリードするように。

その後は新しい醸造所を建設、追加で2つめの醸造所を建設、生産工場やコンピューター管理のできる倉庫も建設しました。

 

2001年には、今回ご紹介している「エルディンガー アルコールフリー」ブランドをリニューアルし、5年でドイツNo.1のノンアルコールビールテイスト飲料となりました。

(ちなみにこのリニューアルはエルディンガーアルコールフリーをアスリートへの水分補給用ドリンクとしてアピールしました。発想がぶっ飛んでますね。)

2014年、エルディンガーは180,000klの生産規模を誇り、世界90か国へ展開されています。

ヴァイツェンジャンルとしては世界最大級の醸造所といえますね!

珍しいヴァイスビアのノンアルコールビール

うまそうなエルディンガーアルコールフリー

ビールは、下面発酵ならラガータイプ、上面発酵ならエールタイプというように、発酵の方法により大きく二つに分けられます。

エルディンガーが主に製造しているのは、上面発酵で製造した、エールタイプの「ヴァイツェン」というジャンルのビール。

「エルディンガー アルコールフリー」もこのジャンルに属します。

 

ヴァイツェンというのは白ビールに分類されるもので、バイエルン州でつくられたものに限定して「ヴァイスビア」ともいわれています。

ヴァイスは“白”という意味で、小麦ビールという別名も。

「小麦麦芽」と「大麦麦芽」の両方を使用しており、小麦を50%以上使用したドイツの伝統的なビールです。

エールタイプのヴァイツェンでノンアルコールビールテイスト飲料というのはかなり珍しくあまり製造されていないと思います。

今回飲んだ時も「アレ?他のノンアルビールと全然違う」となったのはエールタイプのヴァイツェン(小麦ビール)だったから。

 

ちなみに、日本で一般的に飲まれてるビールは、下面発酵により製造されたラガータイプの「ピルスナー」。

苦味と炭酸が特徴で、使用する麦芽は「大麦麦芽」のみを主にして作られています。

そのため、ノンアルコールビールテイスト飲料もラガータイプが多いのです。

ノンアルのヴァイツェン、飲んだことない人はぜひ試してほしいです。

「瓶内二次発酵」へのこだわり

エルディンガーがこだわっているのは、その発酵の方法。

「瓶内二次発酵」というもので、これはシャンパーニュの製造にもよくつかわれている製法です。

説明が長いので割愛しますが、瓶の中で泡を発生させる方法で、液体に溶け込むように小さく繊細な泡がビールにクリーミーでエレガントな風味を授けます。

かなり手間のかかる製造方法で、瓶内二次発酵の製法を取るメーカーはほとんど少なくなっています。

しかしこの手間をかけ続けることこそエルディンガーのこだわりなのです。

ドイツ発「ビール純粋令」に則った製造

エルディンガーアルコールフリーが則るビール純粋令

ビールの本場といわれているドイツでは、「ビール純粋令」という法律が定められています。

もとはビールの品質向上や小麦の使用制限のためのものでしたが、この法によりドイツビールの品質が今でも保たれています。

この「ビール純粋令」では使用できる原材料を制限しており、「ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とすべし」とされています。
また、1マース(およそ1リットル)あたりの価格制限についても定められているのだとか。

現在では当初に定められた原材料に加えて、酵母の使用も認められています。

 

エルディンガー ノンアルコールもこの法律に則り製造をしています。

保存料や香りづけのため副原料を使用せずにシンプルな原料で作り上げることが、おいしさの秘訣なのかもしれません。

アイソトニックとビタミン成分で、運動前後に効果が

エルディンガー アルコールフリーには、ビタミン成分が豊富。

2001年の刷新では、アスリート向けの水分補給用ドリンクとしてリニューアルされました。

なんと、ノンアルビールなのにアイソトニック飲料としての一面も持っているということです。

アイソトニック飲料というと、日本におけるポカリスエットやアクエリアスと一緒ということ。
人間の体液にほぼ等しい浸透圧を持つ電解質のことを指します。

水分補給を助けてくれるので、運動前後に飲むことでその効果が実感できるかもしれません。

通常ビールを運動前後に飲むということは現実的ではなかったし、発想にもありませんでした。

いちいち予想を超えてきます。すごいぞエルディンガー!

レモンフレーバー・グレープフルーツフレーバーも

海外ではエルディンガー アルコールフリーがあまりに人気なため、2020年5月にはレモンフレーバーとグレープフルーツフレーバーのものが発売されました。

エルディンガー・レモンフレーバー「ERDINGER alcohol-free lemon」

エルディンガー・レモンフレーバー「ERDINGER alcohol-free lemon」

レモンフレーバーの「ERDINGER alcohol-free lemon」は、すっきりした味わいと炭酸が特徴。レモンの風味もしっかりとあり、さっぱり感のある口当たり。

原材料はこちら。

小麦麦芽・大麦麦芽・ホップ・酵母・果糖・濃縮レモン果汁・濃縮レモンエキス・濃縮アセロラ果汁・炭酸・香料

レモンに含まれる豊富なクエン酸によって、疲れた時のリフレッシュにも役立ちます。

そのレモンのグレーバーから、揚げ物などの料理と合わせるのも定番でいいですね。

エルディンガー・グレープフルーツフレーバー「ERDINGER alcohol-free grapefruit」

エルディンガー・グレープフルーツフレーバー「ERDINGER alcohol-free grapefruit」

「ERDINGER alcohol-free grapefruit」は、酸味とほんのりとした苦味が特徴。
グレープフルーツの風味はもちろん、麦の甘みも感じられる味わい。

原材料はこちら。

小麦麦芽・大麦麦芽・ホップ・酵母・果糖・濃縮グレープフルーツ果汁・濃縮レモン果汁・濃縮レモンエキス・濃縮アセロラ果汁・炭酸・香料

ピンクグレープフルーツに含まれているリコピンは、水分補給や栄養補給に適しているようです。

どちらも日本でも買えるので、まずはエルディンガーを飲んでみて美味しかったら常飲銘柄に入れてOKだと思います!

オーツカ

「エルディンガー アルコールフリー」は普段日本で飲んでいるビールとは真逆ともいえますが、エールタイプのヴァイツェンは本当に飲みやすくうまいです。

いわゆるエステル香(バナナのようなフルーティーな香り)が鼻先をくすぐり、クリーミーで柔らかい口当たりは小麦ビールそにもの。

苦味はかなり控えめですが、コクがありまろやかさも感じられます。

ビール好きにもビール嫌いにも飲めるんじゃないかな。

ノンアルコールビールはまだまだ個性を出せるし、ウマくなる!と改めて思いました。

おすすめします!

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少しでもおいしく飲むために!

ノンアルコールビールにおすすめのグラス

ノンアルコールビールをおいしく飲むのであれば缶から直接はNG!

ビール専用グラスを使うことを強くおすすめします!

味わいも奥行きもグッと変わってくるので「ちょっといい」グラスに投資をしましょう!

僕が使っているのはシュピゲラウの<クラフトビールグラス>バレルエイジドビールです。

いわゆるチューリップグラスで、泡を固めて盛り上げ、外に開いた口が香りやフレーバーを最大限に引き出してくれます。

ノンアルビールを飲む時は「ヴァイツェングラス」や「ラガーグラス」もおすすめです。

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