オーツカ
サッポロが2020年6月に発売した新作の「うまみ搾り」を今回はレビューしていこうかなと思います。
健康、ヘルシー需要の高まりで次々と機能性食品制度を使った「健康系ビール」が市場に投下されています。
うまみ搾りはなんと「尿酸値を下げるノンアルコールビール」としてリリースされました。
これまでたくさんの健康系ビールをレビューしてきましたが、「うまさ」に関してはいまひとつだった印象。
このうまみ搾りはどうでしょうか。
これだけは飲んでおいてほしい、おすすめノンアルコールビールはこちらから。
これまでの経験から、おいしいノンアルコールビールをまとめてみました!
コンテンツ
サッポロうまみ搾りの分類と栄養成分
サッポロうまみ搾りは、サッポロビールがつくるビールテイスト飲料。
ひとまず350ml缶での販売となっています。
販売計画は、30万ケース(大びん633ml×20本)。
まずは、基本栄養成分や原材料などの基本情報からご紹介していきます。
アルコール度数
ノンアルコールビールテイスト飲料でアルコール度数0.00%。
ほぼ完全にゼロです。
妊娠中や授乳中、運転を控えている方も安心して飲めます。
基本栄養成分
サッポロうまみ搾りの基本栄養成分は、以下の通りです。
(100mlあたり)
エネルギー:7kcal
たんぱく質:0g
脂質:0g
炭水化物:2.1g
糖質:1.6g
食物繊維:0.5g
食円相当量:0~0.03g
ナトリウム:5mg
プリン体:0mg
オーツカ
上記は100mlあたり。
缶本体には、1缶(350ml)あたりの栄養成分が掲載されています。
カロリーは1缶飲んで25kcalです。かなり低めですね。
原材料
サッポロうまみ搾りの原材料は、以下の通りです。
果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、水溶性食物繊維、フィッシュペプチド(アンセリン含有)、大豆ペプチド、大麦エキス/炭酸、香料、酸味料、苦味料、カラメル色素、安定剤(大豆多糖類)、酸化防止剤(ビタミンC)
オーツカ
注目の成分はアンセリンを含有したフィッシュペプチド。
アンセリンは、血清尿酸値が健常域で高め(尿酸値5.5~7.0mg/dL)の方の尿酸値を下げる機能が報告されています。
後述しますね。
サッポロうまみ搾りのお味は?
続いてサッポロうまみ搾りの味わいをレビューしていきます。
オーツカ
甘くフルーティーで苦み、酸味、甘みのバランスがとても良い。
リンゴの皮のタンニン、ドライフルーツチップス。
終売した「麦のくつろぎ」の代替品かと思いきや味わいは異なる。
麦のくつろぎのほうがバナナフレーバーが強い。
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みんな気になる尿酸値。高いと痛風になることも
尿酸というのはプリン体が体内で分解される時にできる燃えカスのようなものです。
プリン体は常に体内に存在しており、体を動かしたり臓器を動かしたり、人間の新陳代謝により作られ続けています。
これらのプリン体は主に肝臓で分解され尿酸となり,一時的に体内に溜め込まれた後,尿や便として排泄されます。
1日に体内で産生される尿酸はおよそ700mg。1日で排泄される量も700mgなので,体内の尿酸は常に一定の量(健康成人男性の場合およそ1,200mg)に保たれています(尿酸プールと呼ばれます)。
食品から供給されるプリン体で、体内での尿酸の収支が合わず尿酸プールが溢れてしまうと、1デシリットル当たりの血液中の尿酸(尿酸値)が溶解限界の7.0mgを超えます。
これが痛風の原因である「高尿酸血症」です。
こわいですねぇ。
なお現在、日本において血中尿酸値が7.0mg/dl以上の人は1000万人以上、成人男性の5人に1人の割合で存在していると推測されています。
うまみ搾りで尿酸値が下がる!?
うまみ搾りは尿酸値低減を訴求しているノンアルコールビールテイスト飲料。
尿酸値を気にするビール好きの人のために開発されました。
プリン体はもちろんゼロ、さらに尿酸値を下げる素材「アンセリン」を1本あたり50㎎配合しています。
アンセリンの効果
アンセリンは新しい機能性素材として注目されている成分で、動物の筋肉中に含まれているペプチドのことです。
海洋生物ではマグロ、カツオ、サケ、サメなど、陸上動物では鳥類の筋肉に多く含まれており、もともと旨味成分に深く関係している物質として注目されていました。
現在試験研究の結果によると
- 抗疲労効果
- 活性酸素消去能
- 血圧降下作用
- 抗炎症作用
- 尿酸値降下作用
などを持つとされています。
中でも、マグロ・カツオ由来のアンセリンには尿酸値降下作用があると最近の研究成果で認めらました。
これまでの機能性食品には見られなかった効果だけに、各方面の注目度が高いわけです。
なお、うまみ搾り公式サイトには血清尿酸値が健常域で高め(尿酸値5.5~7.0mg/dL)の健常な成人が、アンセリン一日50mgを12週間摂取すると尿酸値が下がるという結果が確認されていると明記されています。
うまみ搾りの口コミ・評価評判
この記事の執筆時はまだまだ新商品であるうまみ搾り。
実際に飲んでいる方のSNS上の評判、口コミも見たい方はいるかなと思ったので調査してみました。
Twitterやインスタグラムの感想や口コミを掲載してみます。
同時期に新商品として出されたキリンのグリーンズフリーよりも口コミは少ないものの、かなり美味しいといった意見が目立ちました。
僕もそう思います(笑)
うまみ搾り買いまくってたのにもう2本しかない
— れま (@thunblaman) August 13, 2020
最近うまみ搾りにはまってしもたw
— ゆっきん (@breezy_yukkin) August 17, 2020
うまみ搾りを飲むタイミングや摂取量
飲むタイミングは特になく食事中やリフレッシュタイムなど、いつでも好きな時間に飲用できるそう。
確かに食事中に飲んでも料理の邪魔はしない味わいなので良いと思います。変に薬っぽいとかはないです。
摂取量ですが1日1本(350ml)を目安とのこと。
うまみ搾りに含まれるアンセリンの副作用
サッポロでは抗がん剤の「ドキソルビシン」についての副作用が指摘されているとあります。
これについて安全性に関する基本情報を明記しておくと。
アンセリンの安全性は試験でも確認されています。ラットにアンセリンを含む原料2,000 mg/kg を単回投与する試験では、毒性は認められていません。細菌を用いた試験では変異原性(癌を引き起こす可能性)がないことが確認されました。また、アンセリン50mgを尿酸値が高めの男性に3カ月間投与する試験では、本品の摂取により発生したと考えられる体調の変化はなく、安全性に問題はないと考えられました。
アンセリンと医薬品との相互作用については、アンセリンと抗癌剤のドキソルビシンについての作用が指摘されているものの、この薬は届出商品の想定される対象者でない入院患者を対象としており、併用される可能性は低いと考えられます。しかし、念のため「抗癌剤ドキソルビシン(アドリアマイシン)を投与中の方は医師にご相談ください。」と表示し注意喚起することにより、機能性表示食品として問題ないものと判断しています。
以上の理由から、届出商品に含まれるアンセリンには十分な安全性が認められており、1日当たりの摂取目安量を摂取した場合ヒトの健康を害する恐れはないと考えられます。
入院をしていない一般の方がそこまで神経質になる必要はなさそうですね。
終売になった麦のくつろぎとの違いや味わいの差
よく言われるのがサッポロから発売されていた「麦のくつろぎ」との味わいの差。
パッケージに描かれている絵も似てますし、代替品なのでは?と思われがちです。
今回一通りサッポロのノンアルビールを飲み比べてみましたが、明確に違いますね。
麦のくつろぎのほうがバナナジュース感が強く、女性的な味わいです。
うまみ搾りもかなりフルーティーな部類ですが、どっしりしており食事中、食後問わず楽しめるイメージ。
うまみが強い印象です。
オーツカ
香りもしっかり強く、フルーティ。
サッポロのノンアルビールはスタンダード品以外どれ買ってもそこそこうまいですね。
個人的にはサッポロ史上最高に香りのよいビールだと思いました。
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ノンアルコールビールをおいしく飲むのであれば缶から直接はNG!
ビール専用グラスを使うことを強くおすすめします!
味わいも奥行きもグッと変わってくるので「ちょっといい」グラスに投資をしましょう!
僕が使っているのはシュピゲラウの<クラフトビールグラス>バレルエイジドビールです。
いわゆるチューリップグラスで、泡を固めて盛り上げ、外に開いた口が香りやフレーバーを最大限に引き出してくれます。
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